【第44話】「ひとこと」が変える空気
グループワークでの議論が白熱しすぎて、場の空気がピリついてきたときだった。
静まり返る一瞬、慎太郎がふっと笑って「でも、なんか、学生のうちにこんなに真剣に話し合えるって貴重だな」とぽつり。
その言葉に皆が一瞬驚き、そしてふわっと笑顔になった。
「そうだね」「確かに」と、場の雰囲気が一気にやわらぎ、議論は建設的な方向へと動き出す。
感情が行き過ぎそうになる場面で、ふとした「ひとこと」が状況を変えることがある。
誰かが空気をやわらかくできる、それだけでチームはまた前を向ける。
それを体感した一日だった。
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