2026年2月21日土曜日

就活物語「評価は高い、覚悟が読めなかった学生」

――本気度を、最後まで測りきれなかった――


 その学生の評価シートは、ほとんどが高得点だった。

受け答えは的確。論理も破綻がない。

これまでの経験も十分で、スキル面での不安はほとんどなかった。

 だが、最終面接の終盤で、ある面接官が静かに言った。

「彼は、本当にこの仕事をやりたいのだろうか。」

 志望動機は整っていた。

だが、“この会社でなければならない理由”が、どこか薄い。

どの企業でも通用する言葉に聞こえてしまったのだ。

 「優秀だとは思う。でも、覚悟が見えない。」

評価会議は、そこで止まった。

 もしかすると、彼は冷静なだけだったのかもしれない。

情熱をあえて表に出さないタイプだったのかもしれない。

だが、限られた面接時間の中で、私たちはそこまで読み切ることができなかった。

 最終的に、より“ここで働きたい”という熱が明確な学生を選んだ。

 彼は間違いなく優秀だった。

だが、採用とは能力の比較だけではない。

この場に身を投じる覚悟が伝わるかどうか。

 私たちは、その一線で、最後まで迷った。


#面接官の視点
#迷った学生
#覚悟の差 

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就活物語「評価は高い、覚悟が読めなかった学生」

――本気度を、最後まで測りきれなかった――  その学生の評価シートは、ほとんどが高得点だった。 受け答えは的確。論理も破綻がない。 これまでの経験も十分で、スキル面での不安はほとんどなかった。  だが、最終面接の終盤で、ある面接官が静かに言った。 「彼は、本当にこの仕事をやりたい...